著者:内山 陽子
関西医科大学卒業。
大学病院・総合病院で腎臓内科・循環器・内分泌を専門に
臨床・研究を行った後、福岡県北九州市で葉子クリニックを開設院長を務める。
医学博士、総合内科専門医、腎臓内科専門医、ホメオパシー専門医。
全人的な医療に基づき、自然医療や漢方・機能性食品などの補完・代替医療と
西洋医学、心のケアなどを統合的に行い、
さまざまな分野の難治性の疾患の診療を行う。
第一章 なぜ「パンと牛乳」なのか?
この本では主に
・パンと牛乳の害
・実際にパンと牛乳をやめることでどんなメリットがあるか
・パンと牛乳をやめる為には具体的にどうすればいいか
この3つの事が分かりやすく伝えられています。
人の体は食べたもので作られている為、
体に起きる様々な症状や病気の治療は、
食事とは切っても切れないのは当然の事です。
実は「パンと牛乳」が大きく関わっている日常的な症状として、
便秘、下痢、おなかの張り、肩こり、頭痛、日中の眠気、
なかなか やせない、疲れやすい、鼻水・鼻詰まり、
節々の痛み、生理 痛、排尿 トラブル、尿 もれ、乾燥肌、
原因不明の湿疹やかゆみ、じんましん、イライラ、落ち込みなどがあり、
具体的な病気でいうと、
花粉症、アレルギー性鼻炎、ぜんそく、
慢性関節リウマチ、慢性疲労症候群、線維筋痛症、
アルツハイマー病、パーキンソン病、 潰瘍性大腸炎、
過敏性腸症候群、甲状腺疾患、子宮筋腫、卵巣嚢腫、不妊症、
うつ、乳ガン、前立腺ガンなどのほか、自閉症、多動症、
アトピー性皮膚炎などにまで関係しています。
メタボなんかも、パンと牛乳をやめただけで、お腹まわりがすっきりして、
楽に改善できます。
「パンと牛乳を口にするな!!」と、
決して全員に押し付けたり、一生ひと口も口にするなというのではなく、
パンと牛乳をとっていても、元気で何も問題なければそれでも大丈夫で、
ただ、何かしらの症状があって、
体の改善をどこまで求めるかにもよるけど、
とりあえず3週間、「パンと牛乳」をやめるだけでも、
大きな効果が得られると著者は言っています。
「パン」
菓子パンやスナックパンが体に悪いのは言うまでもないので、
今回扱う「パン」から除外で、
「食パン」の害を中心に取り上げています。
食パンの場合、毎日食べている人は珍しくなく、
大多数の人が 食パンはご飯と同じく主食であり、
特に何の問題もないと思っていることに加えて、
精白していない全粒粉で作った食パンは、
むしろ体にいいと思っている人も多いとのこと。
しかし体の為を思うなら、小麦製品全般はやめた方がよく、
なぜなら、食パンは多くの添加物を含んでいて、
小麦の害を助長しているからです。
小麦が悪い主な理由は、
腸などにダメージを与える「 グルテン」を
多く含むからです。
「牛乳」
牛乳や乳製品に含まれる「カゼイン」が害!!
非常に消化しにくく、腸と体に負担をかける物質。
牛乳は「体にいい」とされていますが、それは大きな間違いで、
可能であれば、ヨーグルトやチーズやバターのすべてをやめるのがベスト。
ヨーグルトとチーズは発酵されているので、多少はましで、
バターはほとんど脂質でカゼインはすくないので、
害は少ないと著者は言っています。
「パンと牛乳」
パンと牛乳の害は多方面にわたるが、
一番の中心は、
『腸にダメージを与え、酵素の働きを阻害する』こと。
先に挙げた病気や症状の中の「なかなか痩せない」などは、
パンと牛乳を摂取することで、腸内に未消化物が増えるため、
その受け皿として、内臓脂肪が増えてしまうが、
パンと牛乳をやめることで、スムーズにダイエットしやすくなり、
お腹周りの脂肪が減るという事が比較的早く実感できるとの事。
また以下の様な症状も、パンと牛乳をやめることで
改善に向かう例が紹介されています。
☆乾燥肌、湿疹、かゆみ
☆鼻の症状、花粉症
☆乳がん、前立腺がんなどの悪性腫瘍
まだまだ研究数は少ないですが、乳がん患者の多くがパンや乳製品好きが多かったという事も最近注目され始めています。
まずは3週間「パンと牛乳」をやめてみるだけでも、
様々な症状の改善が期待できるので、
試してみる価値はあると著者は伝えています。
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