ストーリー
たった3度しかあったことのない二人が、
運命に翻弄されながらも魅かれあっていく6年間を描く。
天才クラシックギタリスト蒔野聡志(38)と
フランスの通信社で働き世界中を飛び回る
ジャーナリストの小峰洋子(40)は、
出会った時から運命の様なものを感じていた。
しかし洋子には婚約者がいて、
さらに二人とも世界を飛び回っていたことから、関係は途絶えてしまう。
映画版では、
蒔野聡志を福山雅治(50)が
小峰洋子を石田ゆり子(50)が演じています。
一度か二度としかあっていない相手の事を好きになって、
ずっと思い続けられますか?
本当に、死ぬほど好きになってしまった人の事を想い続ける、
大人の恋愛かつシンプルなストーリーです。
映画版は小説版に比べて多少コンパクトになっておりますが、
小説版の序文には
「この物語は、フィクションであり、ノンフィクション。」とあり、
実在するモデルがいるようです。
彼らの生の軌跡を、
「華やかさと寂寥が交互に立ち現れる。歓喜と悲哀が交互に綱引きをしている。」と、
著者は記しています。
マチネの終わりに(prime video)
![](https://i0.wp.com/tokyowonderbeauty.com/wp-content/uploads/2020/08/matinee001.jpg?resize=683%2C1024&ssl=1)
著者
平野 啓一郎
1975年6月22日、愛知県生まれ。
1999年、投稿から文芸誌「新潮」に掲載された処女長編「日蝕」が、
芥川賞に輝く。当時、23歳の快挙。
続く「一月物語」「葬送」で<ロマンティック三部作>を完結させた。
2009年、「決壊」で芸術選奨文部科学大臣新人賞、
同年「ドーン」でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。
新聞小説「マチネの終わりに」(2016年)は渡辺淳一文学賞を受賞し、
その卓越した恋愛像が多くの読者の心を震わせた。
小説のみならず多くの論考にもその筆致を捧げており、
著書に「私とは何か「個人」から「分人」へ」、
「「カッコいい」とは何か」などがある。
最新長編「ある男」(2018年)は、読売文学賞に選ばれている。
マチネの終わりに(文庫版)
映画版の見どころを3つだけ!
石田ゆり子さん演じる洋子が美しすぎる!
石田ゆり子さん本人も、
もしこの小説が映像化されたら洋子を演じたいと思っていたそうですが、
「はまり役」です。
洋子の完璧で、強くて、優しくて、知的な女性を見事に演じています。
蒔野と洋子がパリのレストランで食事をするシーン
蒔野と洋子が会うのはまだ2回目。
待ち合わせのレストランに向かう為に嬉しそうにパリの街を歩く洋子が、
本当に美しくて『絵』になります。
そして、そんな洋子を目の前にした薪野は、
あらためて洋子の美しさ心臓を鷲掴みにされてしまい、
うっとり。
プロポーズ同然の告白を。
福山雅治さんのギターの演奏
蒔野演じる福山雅治さんは、
映画のクランクインの3か月前からギターを猛特訓したそうで、
ずっと聞いていたくなるほど素敵です。
特にラストシーンにもつながる「幸福の硬貨」の演奏シーンは見逃せません!!
もちろんまだ見どころはたくさんあるのですが、
これ以上はネタバレしてしまうので、是非観てください!!
著名人のコメントが心に刺さる!!
人が百年生きるのだとしたら、
妥協と惰性で生きる百年は、ただ、ただ長い。「想い」を抱き、ロマンチストと笑われようとも
思い続ける人生は、百年が一瞬に瞬き、
きらめく。これほど美しく、
その瞬間を切り取った映画は他にはない。リリー・フランキー
映画『マチネの終わりに』公式サイト
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私たちは何かが欲しくて生きていくのだろう。
相手に求めるものは理解か、献身か、
それとも自分を強く求めてくれること、
そのものなのか。この愛は、生きる事、「私」を取り戻すこと。
マチネの終わりにヒロインが見せる笑顔に
泣きたくなるほどすべてがつまっている。三浦 瑠麗
映画『マチネの終わりに』公式サイト
人生半ばにして揺らぎだす自信も、
歳月の上に爪先立つ欲望も、
繊細に美しく描き出されている。影が差す静かでもどかしい佇まいの
石田ゆり子扮する小峰洋子から、
一瞬も目が離せなかった。時間が止まったようで、
見終わった今でも
音楽が甘く切なく流れ続けている。ロバート・キャンベル
映画『マチネの終わりに』公式サイト
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まとめ
もし、本当に好きな人、死ぬほど好きな人に
出会えたならば、出会ってしまったならば、
その事実をなかった事にはできないので、
その人の事を想い続ける人生を選びたいです。
たとえ、それがどうにもならない儚い事であったとしても。
この物語のテーマでもある「過去は変えられる」という考え方。
物語が進み、未来に傷つく度に、
この「過去は変えられる」が繰り返し回想されます。
「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。
だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。
変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。
過去は、それくらい繊細で、感じやすいもの。」
映画版でしか味わえない所は、
とにかく美男と美女ばかりのキャストと美しい風景、
そして、素敵なギターの演奏。
小説版は、映画版と比べると途中の展開に多少の違いがありますが、
蒔野や洋子の心の葛藤も事細かく描かれている為、
もっと深く物語に入っていくことができ、没頭できました。
僕は、劇場で映画を観てから小説を読み、
そしてまたBlu-rayで観ました。
興味が湧いた方は、どちらからでも良いと思いますが、
必ず両方とも手にして頂く事をおすすめします!!
「マチネの終わりに」、とってもおすすめです!!
Blu-ray&DVDセット豪華版(本編BD+本編DVD+特典DVD 3枚組)
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