Sense of SIGHT

【書評】『老化は副腎で止められた』

こんな生活していたら、老化のスピードは速いと思います!

以下の項目に挙げられているような生活を送っている方は、
もしかしたら要注意かもしれません。

  • 朝はパンとコーヒーとヨーグルト
     
  • 調理が面倒で、魚はあまり食べない
     
  • スーパーやコンビニの弁当や総菜を良く買う
     
  • 太りたくないので、ノンカロリー飲料・食品を選ぶ
      
  • 寝る直前まで、テレビやスマホを見ている

おそらく大半の人がほぼ全部に当てはまったのでは
ないのでしょうか? 

 

『副腎』を制する者は『若さ』を制す

 

これからのアンチエイジングは「副腎ケア」がカギ!

今現在、体に起こっている症状の原因はもしかしたら
「副腎の疲れ」が原因かもしれません。

「副腎」に対して、無知な方も多いと思いますが、
この本を読むことで、ホルモンの生産工場である

 

・「副腎」と、そのホルモンの「コルチゾール」の重要性

・「副腎」の機能と全身に引きおこる症状の関係

・「副腎」をタフにする方法

 

以上、3つの事がわかります。

 

著者のプロフィール

 

本間 良子

スクエアクリニック院長。
日本抗加齢医学会専門医、米国加齢医学会フェロー、
日本医師会認定産業医、日本内科学会会員。
聖マリアンナ医科大学医学部卒業後、同大学病院総合心療内科入局。
副腎疲労の夫をサポートした経験を活かし、
米国で学んだアンチエイジング医学を用いた栄養指導も行っている。

 

本間 龍介

スクエアクリニック副院長。
医学博士。日本抗加齢医学会専門医・評議員、
米国抗加齢医学会フェロー、日本医師会認定産業医、日本内科学会会員。
聖マリアンナ医科大学医学部卒業。同大学大学院医学研究科修了。
自身が原因不明の重度の疲労感に苦しんだことをきっかけに、
アドレナル・ファティーグ(副腎疲労)の提唱者であるウィルソン博士に師事。
日本初の副腎疲労外来を開設し、
診療と副腎ケアの普及に日々尽力している。

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本の概要

 

老化の仕組み 

なぜ、「老化」は起きるのでしょうか。

年をとって体の機能が衰えていくからと思う人が多いと思いますが、
老化に伴う疾患や症状は全て体内で起きている炎症反応であり、
わかりやすく言うと、体のあちこちで火事(酸化や糖化)が
起きているのと同じだと著者は伝えています。


例えば、血管で火事が起これば動脈硬化、
脳の血管で火事が起これば、脳梗塞に。
心臓が詰まれば心筋梗塞に。
肌で起こればシミやシワといった具合です。

酸化(サビ)や糖化(コゲ)は、炎症性物質が体内にあって、
それが火事を起こし、体に悪さをしているのです。

それらの炎症を抑えるように働く
火消しの水が『コルチゾール』です。

しかしながら多くのストレスに対抗して、
さかんにコルチゾールを分泌すると副腎が働きっぱなしになるので、
副腎が疲れてしまいます。

そうすると、体内の炎症をおさえきれなくなり、
副腎はパワーダウンしてしまいます。

 

副腎の機能が衰えると引きおこる症状

 

①物忘れ、思考力、認知機能の低下

➁不眠症、睡眠障害

③キレる、イライラ、感情のコントロールができない

④高血圧、糖尿病、高脂血症、動脈硬化、肥満などの生活習慣病

⑤うつ、倦怠感

⑥更年期障害

⑦骨粗鬆症

⑧便秘、下痢、お腹の張りなどの腸トラブル

⑨皮膚の乾燥、髪の老化

⑩リウマチなどの自己免疫疾患、アレルギー症状

 

副腎の疲れを自分で治す為の4ステップ!!

 

上記の様な症状を引き起こさないためにも、
副腎の働きをセーブしなければなりません。

 

そのためには、

 

ステップ1:腸の状態を整える

ステップ2:肝臓の負担を減らす

ステップ3:副腎をサポートする内分泌系を元気にする

ステップ4:細胞を元気にし、脳を整える

 

なぜ、「腸」からスタートするかというと、
「腸」は食べ物の入り口であるからであり、

とにもかくにも、
まずは体に「何を入れるか」より、「何を入れないか」が重要!


体に負担になるものや、毒になるものをなるべく入れず、
体に良い栄養素を入れることで、副腎の仕事が減り、
副腎がタフになるからです。

 

体の免疫機能の70%は腸に集中しているのです。

 

 

自然でシンプルが一番!!

 

副腎にとって、やさしい生活とは、

 

腸の炎症やアレルギーを予防するために
 グルテンを含む小麦粉、カゼインを含む乳製品を体の中に入れない事を
 まずは最低でも2週間続ける。

添加物や化学合成物質を含む食べ物や飲み物、
 カフェイン、アルコール、遺伝子組み換え食品、
 お菓子やジャンクフードなどの毒素を
 なるべく体の中に入れない事で、肝臓の負担を減らす事。

・肉や魚のたんぱく質に野菜、汁物、漬物に少しのご飯といった、
 和食中心の食生活

・人の手があまり加わっていないなるべく自然なものを選ぶ
 加工食品のほか、「ゼロカロリー食品」や
 「減塩食品」に要注意

・夜更かしなどの不規則な生活をやめ、
 自然のリズムに合わせた生活リズムを崩さない。

などの大切さを著者は強く主張しています。

 

まとめ

 

この本を読んで再認識したことは、

やはり「食べたもので体は作られる」という事と、
体の調子を良くするために何かを取り入れるのではなく、
まずは、普段食べているものや生活をあたらめて見直すことが
何よりも大事だという事です。

パンや牛乳は、簡単に手に入り安価で、
すぐにおなかにたまるので便利ですが、
それらに含まれるグルテンやカゼインは腸で炎症を起こし、
だんだんと体を蝕んでいきます。

そして、むかしから馴染みの深い「和食」はとても健康的で、
私たちの体に合っているにも関わらず、
パンやパスタを口にする回数に比べたら
食べる機会は少なくなっているかもしれません。

また、片時も手放せないスマホやパソコンは、
便利である一方で体にとっては大きなストレスで、
副腎を酷使している大きな原因の1つとも言えます。

 

この本は、とても分かりやすい文章で書いてあり、
専門的な事でも具体的に書かれているので、
とても読みやすいです。

そして、体の仕組みをしっかり理解できる本なので、
どんな人にでもおすすめできます。

是非読んでみて欲しい1冊です。

 

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