第3章は、
「なぜ、牛乳をやめたほうがいいのか?」がテーマです。
なぜ牛乳はダメなのか??
「牛乳は健康にいい」と言われてきて育った日本人が大半だが、
それは間違った思いこみだと著者は伝えています。
確かに牛乳にはカルシウムがたくさん含まれるが、
そのカルシウムはほとんど人体では利用されないのです。
また牛乳をとりいれることで、
目に見えやすい即時型のアレルギー症状は出なくっても、
他の病気を招くリスクが増えているのです。
牛乳の何がダメなのか??
消化の問題
たんぱく質『カゼイン』
今の牛乳は、以前の牛乳と製法が変わり
デメリットが多くなってしまっています。
牛乳の加熱処理によって、
たんぱく質が変性して消化・吸収されにくくなってしまっているのです。
牛乳に含まれるたんぱく質「カゼイン」は
人体では消化されにくく、
現在の牛乳は加熱処理をしてあるので
酵素が働かず消化できないのです。
カゼインを頻繁にとると、腸の中に未消化物がたまり、
腸内に炎症が起こりやすくな、
遅延型アレルギーの原因になるのです。
特に、鼻周辺のリンパ組織にアレルギー症状が
出やすくなることが分かっています。
糖質
牛乳には5%前後の糖質が含まれるが、
そのほとんどが乳糖です。
乳糖を分解するためにはラクターゼが必要なのですが、
日本人の成人の約80%がそれを分解できない
「乳糖不耐症」という体質なのです。
その結果、お腹にガスがたまったり、下痢になったりします
また、乳糖不耐症でなくても、
糖を思った以上にとりいれてしまうために、血糖値上昇のリスクがあります。
中毒症状
小麦の時のグルテン同様に、モルヒネに似た物質のエキソルフィンができます。詳しく言うと、カゼイン版のエキソルフィンは「カソモルフィン」で、
小麦のグルテン版のエキソルフィンは「グリアドルフィン」です。
脳内でのモルヒネのような作用のせいで、
牛乳や乳製品を毎日口にしたくなります。
その結果、精神不安や神経障害、便秘や排尿障害、呼吸障害なども起こります。
牛乳とパンをいっしょにとると、
カゼインとグルテンの両方から
モルヒネの様な症状がおこり、
害が一層大きくなってしまうのです。
牛乳をとりいれると体に何が起こるのか?
栄養素の吸収を妨げる!
カードと呼ばれる乳餅(乳中のたんぱく質が酸で凝固したもの)が多くのビタミン・ミネラルの吸収を妨げるだけでなく、鉄の吸収も阻害します。
結果、貧血の増加に拍車をかけたり、
ビタミン・ミネラルの不足により、
体は過食気味になります。
そして、肥満・疲労感・無気力感につながってしまうのです。
骨が強くなるどころか弱くなっている!
体の中のメカニズムはこうなっています。
①牛乳飲む。
➁消化されにくいたんぱく質が腸の中に窒素の残留物が増える。
③血液が酸性に傾くため、体は弱アルカリ性に戻そうとする。
④体は血液中のカルシウムを増やす。
なぜなら体内のカルシウムは、
血液を弱アルカリ性に保つ役目もしているからです。
⑤そのため、必要なカルシウムは骨から溶かしだされる。
牛乳のカルシウムは人体でうまく利用できないうえに、
現在ある骨のカルシウムも溶け出させるので、
牛乳は飲まない方がよいのです。
カルシウムは他の食べ物から補給する方がよいと著者は伝えています。
その他のリスク!
牛乳に含まれる女性ホルモンや有害物と乳がんとの関連が
疑われているとのことで、動脈硬化や腎障害など、
血管の障害を招くリスクを高めているそうです。
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