思い当たる症状はありませんか??
- いくら食べてもお腹がすく
- 食後、お腹が異常に張る、ガスがたまる
- 甘いものが常にほしくなる
- 皮膚トラブル
- 記憶力の低下
- 倦怠感
上記の症状は一例にすぎませんが、
もし当てはまる症状がいくつかあるのだとしたら、
それはおなかのカビが原因かもしれません。
まさか、自分のおなかの中にカビがいて、
様々な症状を引き起こしているなどとは
夢にも思わないと思います。
どんな健康な人でも、おなかにカビはいる!!!
まず、この本の中には「おなかのカビ・チェックリスト」が載っており、
おなかのカビによって健康が害されている可能性と、
カビの増殖の度合いをチェックすることができます。
そして、
①そもそもおなかカビがいるとはどういうことか
➁おなかのカビが引き起こす害とは
③おなかのカビの退治法
以上の3つの事が分かります。
著者
著者:内山 陽子
関西医科大学卒業。
大学病院・総合病院で腎臓内科・循環器・内分泌を専門に
臨床・研究を行った後、福岡県北九州市で葉子クリニックを開設院長を務める。
医学博士、総合内科専門医、腎臓内科専門医、ホメオパシー専門医。
全人的な医療に基づき、自然医療や漢方・機能性食品などの補完・代替医療と
西洋医学、心のケアなどを統合的に行い、
さまざまな分野の難治性の疾患の診療を行う。
著書に『 子どもの病気は食事で治す』『毒 だらけ』(ともに評言社)、
『パンと牛乳は今すぐやめなさい!』(マキノ出版)がある。
葉子クリニックのホームページ
http://www.yoko-clinic.net/
本の概要
著者は
どんな健康な人でもおなかの中にカビはいると伝えていますが、
健康な人であればごくわずかで、1%前後。
腸内細菌とのバランスが良好に保たれていれば、
それ以上増えることはないと言います。
カビの増える理由
著者が「おなかのカビが増える理由」として
あげているのが、
- 抗生物質の乱用
- 甘い物や発酵食品の取り過ぎ
- 日本の気候と住居
- ビタミン剤やミネラル剤のサプリメント
などですが、
特に何度も強く主張しているのが、
「抗生物質の乱用」です。
カビが引き起こす問題
カビが増えてしまうと次の様な問題が発生します。
①腸の炎症を引き起こす。
➁様々な有害物質を発生させる。
③低血糖を引き起こす。
④免疫のトラブルを起こす。
⑤カビはさまざまな悪循環を引き起こす。
抗生物質と甘いものの関係
著者が強く主張している
「抗生物質の乱用」ですが、
抗生物質を多用する人は子供も大人も甘いもの好きが多く、
カビの主な栄養源は炭素(C)で、
砂糖などの糖類が「炭水化物」に分類されるように、
甘いものに多く含まれています。
そうやってカビが増えると、低血糖が起こり、
更に甘いものが欲しくなり、
結局またカビのエサを増やしてしまう事になります。
おなかのカビの退治法
おなかのカビをふやさない「守りの対策」と、
おなかのカビを積極的にへらす「攻めの対策」が必要で、
①とにもかくにも、安易に抗生物質を飲まない
人間は自然治癒力を持っているので、
風邪の引き始めや、熱も出ていない段階で
抗生物質を飲む必要はなく、
抗生物質が本当に必要か医師に確認するくらいが良いと伝えています。
しかし、抗生物質が必要な病気ももちろんあるので、
飲むときは腸内環境を整えるような食生活を
送りながら飲むことが大切で、
充分な睡眠と消化の良い食生活も
取り入れる必要があると伝えています。
➁カビを増やさない食事・減らす食事の6大ポイント
- 甘いものを控える。
- 炭水化物を減らす。
- GMO(遺伝子組み換え)食品や添加物を避ける。
- 質のいいたんぱく質や新鮮な無農薬の野菜をとる。
- ローテーションを考えて食べる。
- カビの生じやすい食品を避ける。
まとめ
おなかにカビが体にもたらす影響を分かりやすく解説するために、
平易な文章で書かれていますが、
必要最低限とはいえども、
あまりなじみのない成分やカタカナが途中たくさん出てきます。
だんだん頭がついて行かなくなり、
少しだけ心が折れそうな時がやってきますが、
冒頭の様な症状に思い当たるものがあったり、
チェックリストに該当するものがあれば、
読んでおいた方が良いと思います。
また、調子が悪いからと思ってすぐに薬に頼ったり、
忙しいからいって、
手軽で簡単な食事やサプリメントに頼り過ぎる事で
気付かぬうちにおなかのカビを増やし、
体に様々な症状を与えている可能性は大きいので、
日頃の一食一食の食事を今まで以上に見直す、
良いきっかけとなった本でした。
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