化ける香り!!
この香りを初めて試した時、つけたての瞬間の印象は「とにかく臭くて、きつくて、癖がすごい!」でした。
既にご存知の方も多いと思いますが、つけたての香りがかなり個性的。
例えるならば、薬というか仁丹というか良く煎じた漢方薬。
とても苦くて、嗅覚を鋭く攻撃してくる苦味と嫌味のある複雑な香り。
早く鼻をふさぎたい気持ちになります。
しかし、そんな悪い印象しかないトップの香りも、
五分も経たずに肌に馴染んできます。
段々とソフトレザーのような、木の香ばしさが増してきて、
その奥から温かさと時折優しさを感じさせてくれるのです。
鼻をふさぎたくなるどころか、
この香りを纏った肌に、鼻をずっとあてていたいと思わせるほどの安心感です。
全体的には最初から最後まで男性的で、
スモーキーでウッディな香りなのですが、
時折、アロマティック感のある穏やかな甘さが顔を見せ、
それがまたとても上品で、ラグジュアリーで、心地が良いのです。
イメージ
調香師が備えている原料のなかでも、
なかなか手に入りにくいのは上質なウード・ウッドだとか。
その上質なウード・ウッドはよくお香として使用され、
ブータンの寺院ではその香りが漂っているそうです。
エキゾチックなローズウッドとカルダモンでつくられたトップノートの次には、
五感に訴えるようなウード・ウッド、サンダルウッド、そしてベチバーをブレンドしたスモーキーな香りがひろがり、これにトンカビーンとアンバーが温もりとセンシュアリティを添えています。
香り
香りのタイプはクラシック・ウッズ
トップノート
・ローズウッド
・カルダモン
ミドルノート
・ウード ウッド
・サンダルウッド
ラストノート
・ベチバー
・トンカビーン
・アンバー
TOM FORD 『OUD WOOD』
こんなに良い意味で予想を裏切る香りはそうそうないのではないかと思います。
さすが「TOM FORD」です!!
トム フォードの香水はユニセックスですが、
ウード ウッドは結構男性的だと思います。
しかし、逆にそのことを利用して、
ウード ウッドを単体で使用しつつ、
少しフェミニンなフローラル系の香水とレイヤリングして、
香りのコントラストを楽しむのもおすすめです!!
僕はレイヤリングをすることがほとんどです。
そして、まさに今の寒い時期がかなりおすすめです!!!
容量: 50ml
価格: 28,000円(税抜)
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